倒された幹部達がパワーアップしていることに三人は驚きを隠せなかった。

「ニッ・・・」
幹部達は三人に攻撃を仕掛ける。
三人は攻撃を食い止め、反撃しようとするが全く歯が立たない。

「さっきとはまるで別人のようね。」
「これじゃ手も足も出ないぜ。」
一気に圧される三人。しかしそれでもなんとか持ちこたえようとする。

「パラレルッ、アルティメットエクスプロージョン!!!」
必殺技を使うが・・・

「無駄だ。」
何と幹部達は全くと言っていいほどダメージを受けていなかったのだ。そして

「これでとどめだぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
幹部達は手から黒い光線を発射する。

「うわああああああああああああっ!!!!!!!!!!」
「キャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!」
三人は幹部達の攻撃を喰らって流血し、その場に倒れた。

「所詮お前らの実力じゃ俺達は倒せん。」
シャークは言う。

「でも一人ひとりの力は小さくてもみんなで力を合わせれば信じられねえぐらいに強くなれるものだ。」
ホワイトがシャークに反論する。

するとベアがあることを提案した。
「てめえらにチャンスをやろう。」
ベアの言葉に三人は驚いた。

「敵前逃亡して街が崩壊してくのを見るか俺達に倒されるかどっちにするんだ?」
ベアの選択肢に驚く三人。
「街が崩壊って一体どうするつもりなのよ!」
ピンクは怒りを見せる。

「ポイズン・デッド様が特殊な催眠術発生装置で暴徒化させて地上にいる人間共に殺し合いさせてんだよ。ここを見てみろ。」
ベアが壁に指を指すとそこには暴徒化して殺し合いに興じる地上の人々が映し出された。もちろん家族や学校の面々も例外ではなかった。
「てめえら許さねえぞーーーーーーーっ!!!!!!!!」
「よくも私達の街を・・・もう・・・堪忍袋の緒が切れたんだからーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!」
三人は怒りに震え、再び反撃に出た。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドドドドドドバババババッ!!!!!!

「わああああああああああああっ!!!!!!!!!」
三人の怒りの猛攻は幹部達を圧倒する。敵味方共にそれぞれ血に染まっていた。

「ポイズン・デッドとやらはどこだ!?どこにいる!?」
ホワイトは幹部達に問いかける。するとシャークが答えた。
「ポイズン・デッド様?残念だったな。ポイズン・デッド様はここにはいないぜ。」
シャークに続いてタイガーが言う。
「それにここは基地じゃなくてダミーよ。そんなのに引っかかるなんてバカよねえ。」
更にベアも続ける。
「それにこの飛行船は自動操縦だ。残念ながら基地には向かわねえさ。せいぜい街が崩壊してくさまを空から眺めてるといい。」
幹部達の言葉に言葉を失う三人。

「おや?さっきの威勢はどこいったのかしら。」
タイガーが挑発を仕掛ける。するとピンクが何かを思いついたらしく二人にひそひそと話した。
「一か八かだ。」
「やってみなきゃ分からないもんね。」
二人は納得すると再び戦闘態勢を構え、ピンクはどこかに向かった。

「仲間が一人逃げちゃったわよ。一人だけ逃げるなんてなんという無責任だこと。」
タイガーは更に挑発を仕掛ける。

「違う!逃げたんじゃない。」
「そうよ!これは作戦よ!」
二人は反論した。

「もういい。殺れ!」
ベアの指示で幹部達と二人の戦闘が再び始まった。

一方その頃ピンクは操縦席に向かっていた。
(自動操縦を解除すれば基地に行ける。)
そして遂に操縦席にたどり着いた。

ピンクは自動操縦の解除に成功すると巧みに操作盤を操り、本拠地に向かう。
一方幹部達を食い止めてる二人はひたすら猛攻を交わしながら戦っていた。
(絶対に負けるわけにはいかない!)

幹部達は手から破壊光線を連射するが、二人は見事にそれを交わす。そして
「これでシメェーだああああああっ!!!!!」
ホワイトはそう言うとイエローと共に手を光らせる。
「パラレルッ、アルティメットエクスプロージョンダブル!!!」
二人の合体技を受けた幹部達はその場に倒れた。

「てめえら・・・これ以上は」
「もういい加減諦めろ!」
ベアが喋りかけた所でホワイトが遮った。
「そうよ!この飛行船は本拠地に向かってるんだから!」
イエローも続けた。イエローの言葉に幹部達は唖然とした。

そして飛行船はとある場所に着陸すると三人は飛行船を降りた。

飛行船を降りて周りを見渡すとそこは平屋の建物の中庭だった。

建物の中を見渡したが、何もない。すると地下に通じる階段とエレベーターを発見する。

「どうやらここみたいね。」
三人は地下へ通じる階段を下りていった。

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